マウスピース型矯正と
リンガルブラケット装置(裏側矯正)は
名古屋の星ヶ丘矯正歯科へ
歯並び矯正専門の歯科医院として地域に根ざして15年。日本矯正歯科学会所属の院長亀山がマウスピース型矯正とリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療も責任をもって治療します。
マウスピース型矯正装置とは
マウスピース型矯正装置とは、透明なポリウレタン製のマウスピースを使用して、歯並びを整える矯正法です。マウスピースは患者さんご自身で取り外せるので、従来の矯正法より自由度が高く、治療に伴う不快感やストレスも比較的少なくなっています。
マウスピース型矯正装置のメリット・デメリット
マウスピース型矯正装置には、次に挙げるようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 来院間隔が長い(5〜10週間程度)
- 透明感があり、装着していても目立ちにくい
- 食事に対する制限がない
- 食事、歯ブラシのときに外せる
- ワイヤーが刺さったり、壊れたりしない
デメリット
- 歯の重なりが強い方はできない
- 骨格自体の不正は治らない
- 装置をはめる患者さんの協力が必要となる
- 場合によってはワイヤー矯正の方が早い時もある
マウスピース型矯正装置が向いている人
矯正中も普段通りに食事や歯磨きがしたい、装置による痛みや不快感を最小限に抑えたいという方には、マウスピース型矯正装置が向いているといえます。ただし、歯並びの乱れが強い場合やマウスピースの装着時間を管理できそうにない方は、固定式のワイヤー矯正の方が向いているといえます。
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療とは
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療とは、歯列の裏側にブラケットと矯正用ワイヤーを装着する矯正法です。歯を動かすメカニズムは標準的矯正法である“表側矯正”と同じですが、装置を装着する位置に大きな違いがあり、数ある矯正法の中で最も目立ちにくい装置といっても過言ではありません。
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療のメリット・デメリット
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療には、次に挙げるようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- どの矯正装置よりも審美性にすぐれている
- 心理ストレスが少なく、イベントでも装置を気にしなくていい
- 矯正装置による外傷が少ない
- 歯の動きを確認しやすい
- 吹奏楽器が吹ける
デメリット
- 慣れるまではしゃべりにくい
- 歯みがきがしづらい
- 食べ物が引っかかると取りにくい
- 舌を傷つけやすい
- 歯科医師の高い技術が必要
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療が向いている人
矯正治療を受ける上で「審美性」の高さを最も重視するのであれば、リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療が向いているといえます。どの矯正装置よりも審美性にすぐれており、矯正中であることに全く気付かれないケースがほとんどです。
ただ、装置が歯の裏側にあることから、しゃべりにくい、歯磨きしにくい、舌を傷つけやすいといった不自由・不快感を伴う点はデメリットとして理解しておく必要があります。
比較表
マウスピース型矯正とリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療には、次のような違いがあります。リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療は技術的に難しい治療になるため、歯科医師の経験やスキルが顕著に結果に出るという点についても忘れてはいけません。
マウスピース型矯正 | リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療 | |
---|---|---|
適応範囲 | 〇 | ◎ |
審美性 | 〇 | ◎ |
治療期間 | 〇 | 〇 |
治療中のケア | ◎ | △ |
費用 | ◎ | △ |
後戻り | 〇 | 〇 |
治療の容易さ | ◎ | △ |
適応範囲について
適応範囲は、マウスピース型矯正よりもリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療の方がやや広いといえます。マウスピース型矯正装置は、1枚のマウスピースで歯列全体に矯正力をかけるため、個々の歯を三次元的に動かすことをそれほど得意としていません。そのため、歯列の乱れが大きいケースや抜歯をして歯を大きく移動させるようなケースにはあまり向いていないのです。
一方、1歯1歯にブラケットを装着するリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療は、さまざまな方向に矯正力をかけるのが得意な治療法です。比較的強い力で歯を動かすことも可能で、抜歯症例にも問題なく適応できます。
審美性について
どちらも審美性に優れた矯正装置ですが、目立ちにくさという観点ではリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療に軍配が上がります。とくにリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療の上顎の装置は、外からまったく見えません。マウスピース型矯正で使用する装置は、透明ではあるものの近くで見るとその存在に気付くことが多いです。そのため、文字通り“見えない矯正装置”を希望するのであれば、リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療がおすすめです。
治療期間について
すべての歯が治療対象となる全体矯正は、マウスピース型矯正もリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療も同程度の治療期間を要します。一般的な症例では、歯を動かすのに1~3年程度かかります。その点に大きな違いはありません。
治療中のケアについて
矯正治療中は、マウスピース型矯正装置の方がケアしやすいといえます。なぜなら、マウスピース型矯正装置では口腔ケアをする際にマウスピースを取り外せるからです。歯磨きは普段通りに行え、装置のお手入れもしやすいです。そもそも食事中にはマウスピースを取り外しているため、リンガルブラケット装置(裏側矯正)のように食べかすなどが付着することもないのです。
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療は固定式の装置を使うため、食事のたびに汚れがたまります。口腔ケアも装置を着けたまま行うことから、歯ブラシだけでプラークフリーな状態を維持するのは困難です。デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなども適宜、活用していかなければ虫歯・歯周病リスクが上昇します。
治療中の痛みについて
治療中の痛みは、リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療の方が強いです。ブラケットとワイヤーを用いた治療では、比較的強い矯正力をかけられるため、歯の移動に伴う痛みも強くなりがちです。また、複雑な形態をしたブラケットやワイヤーが粘膜を刺激して痛みを誘発することもあります。
その点、マウスピース型矯正装置は薄型で歯列にフィットする形態のマウスピースを使うことから、装置によって粘膜が刺激されることはまずありません。また、矯正力が比較的弱いマウスピースは、歯の移動に伴う痛みも弱い傾向にあります。
費用について
矯正にかかる費用は、マウスピース型矯正装置よりもリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療の方が高いです。リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療には、高度な技術や知識が求められるだけでなく、特殊な装置を使うことになるため、費用がやや高くなります。
一方、マウスピース型矯正装置は検査から診断、マウスピースの作製に至るまで、そのほとんどのプロセスがコンピューター上で行えることから、費用がやや安くなっています。ちなみに当院では、次のような料金設定でこの2つの矯正法を実施しております。
マウスピース型矯正 | 935,000~1,100,000円(税込) |
---|---|
リンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療 | 上顎裏側・下顎表側(ハーフリンガル) 1,320,000~1,430,000円(税込) 上・下顎裏側(フルリンガル) 1,320,000~1,430,000円(税込) |
後戻りについて
矯正治療は、必ず後戻りのリスクを伴います。後戻りとは「動的治療によって移動した歯が元の位置へと戻っていく現象」で、保定処置をしっかり受けることで後戻りは防止できます。ですから、マウスピース型矯正とリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療では後戻りのリスクに大きな違いはなく、保定処置を完結させるかが重要といえます。
マウスピース型矯正かリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療かで迷っている方へ
ここまで、マウスピース型矯正装置による治療とブラケットを用いたリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療について比較してきました。それぞれに一長一短があり、どちらかが一概に優れているとはいえません。そのため、マウスピース型矯正かリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療かで迷っている方も多いことでしょう。
歯列矯正は数年に及ぶことも珍しくなく、どの矯正装置を使うかは慎重に決断する必要がありますので、マウスピース型矯正かリンガルブラケット装置(裏側矯正)による治療かで迷われている方は一度、当院までご相談ください。
星ヶ丘矯正歯科は両方の矯正法に対応しており、治療に関するさまざまな疑問や質問にお答えできます。矯正相談は無料で承っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。