裏側矯正は、装置がまったく見えない治療法なので、歯並びを治していることを周囲に気付かれたくない方には強くおすすめできます。ただ、裏側矯正を適切に行うためには高度な知識や技術が必須であり、専用のブラケットなども必要となることから、費用がやや高いというデメリットを伴います。
そこで気になるのが「前歯だけ」もしくは「上だけ」裏側矯正する方法はあるかどうかですよね。前歯が1本だけなら安い費用で裏側矯正できそうなものです。今回はそんな裏側矯正で前歯だけ治療する方法について、名古屋市の星ヶ丘矯正歯科が詳しく解説します。
裏側矯正とは
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットやワイヤーを設置する矯正法です。リンガルブラケット装置とも呼ばれるもので、装置がまったく見えないのが最大の特長といえます。最近、注目が集まっているマウスピース矯正は、あくまで装置が“目立たない”だけであり、“見えない”わけではない点にご注意ください。
前歯だけでも裏側矯正できます
裏側矯正は、高度な技術・知識を要する矯正法ですが、基本的に表側矯正と変わりはありません。前歯だけでも裏側矯正で歯並びを治せます。その分、治療にかかる費用も安くなります。もちろん、すべてのケースで前歯だけの裏側矯正が可能であるわけではなく、全体矯正でなければ対応できない場合もあります。この点も表側矯正と同じといえます。
ですから、前歯だけを裏側矯正で治したいという方は、まず歯科医院でカウンセリングを受けてみると良いでしょう。名古屋市の星ヶ丘矯正歯科では、裏側矯正のみで250症例以上の治療を行っており、他院では難しいと診断された前歯だけの裏側でも、柔軟に対応できるかもしれませんので、まずはお気軽にご相談ください。
前歯の1本だけ、前歯の上だけでも裏側矯正できる?
「前歯だけ」と言っても、意外に範囲は広いものです。前歯は「中切歯・側切歯・犬歯」の3つが該当し、上下左右で12本にもなります。これを全部矯正するのと「前歯1本だけ」もしくは「上の前歯だけ」治療するのとでは、矯正にかかる期間も大きく変わります。ちなみに当院では、「前歯1本だけ」と「上の前歯だけ」の裏側矯正に対応しておりますので、希望される方はご相談ください。
「前歯1本だけ」の矯正治療の注意点
前歯1本だけの矯正治療に関しては、注意しなければならない点がひとつあります。それは矯正装置を装着する部位です。歯並びの治療は、基本的に1本の歯単独で行うことは不可能です。なぜなら、1本の歯を動かすためには、固定源となるもう1本の歯が必ず必要となるからです。
そのため「前歯1本だけ」の裏側矯正であっても、ブラケット等の装置は複数の歯に設置されるのが一般的です。矯正用アンカースクリューを活用すれば、文字通り前歯1本だけを治療することも不可能ではありませんが、周囲の歯との調和やや噛み合わせも考慮すると、あまり現実的な方法ではないといえます。
前歯だけ裏側矯正するメリット・デメリット
ここまでは裏側矯正でも「前歯だけ」治療できることをお伝えしてきましたが、そうしたイレギュラーな矯正を実施することでどのようなメリット・デメリットが生じるのかも気になるところですよね。
【メリット】
前歯だけ裏側矯正するメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
治療にかかる費用が安い
前歯だけ裏側矯正した場合は、全体矯正より安い費用で歯並びを整えられます。どのくらい安くなるかはケースによって異なるため、関心のある方はお気軽にご相談ください。初診相談で、前歯だけの裏側矯正にかかる費用も大まかにお伝えできるかと思います。ちなみに名古屋市の星ヶ丘矯正歯科では、上下の歯並び全体を治す裏側矯正を1,320,000円~1,430,000円(税込)で承っております。
治療にかかる期間が短い
前歯だけの裏側矯正では、治療にかかる期間も全体矯正より短くなります。一般的な全体矯正が1~3年程度かかるのに対し、部分矯正の場合は3~12ヵ月程度で治療が完了します。気になる部位が前歯1本だけの場合は、かなり短い期間で裏側矯正を終えることも可能でしょう。
矯正に伴う不快症状が少ない
裏側矯正を前歯だけに適応する場合は、歯を動かす量も自ずと少なくなります。そのため歯の移動に伴う痛みも最小限に抑えられます。同時に、装置による不快感や発音障害、食事への影響なども少しの期間我慢するだけで良いので、心身への負担も比較的少なくなることでしょう。しゃべりにくい・食べにくい・歯磨きしにくい期間が数ヵ月で終わるのと、数年続くのとでは心身に与える影響も大きく変わってきます。
【デメリット】
前歯だけ裏側矯正するメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
噛み合わせの改善は難しい
前歯だけの裏側矯正でも上下12本をしっかりと治す場合は、噛み合わせの改善もある程度は期待できます。それが「上の前歯だけ」もしくは「前歯1本だけ」の場合は、噛み合わせの改善はほぼ不可能です。見た目の良さだけを追求した場合は、かえって噛み合わせが悪くなることもありますので、その点はご注意ください。
仕上がりが甘くなりやすい
動かせる歯が一部に限定される部分矯正では、仕上がりが甘くなることもあります。すべての歯を動かせる全体矯正とは異なり、限られた範囲内での処置となることから、歯と歯の重なりが大きいケースや前歯が著しく傾斜しているケースなどは、完成度も低くなりがちです。また、横顔の美しさの指標となるEラインの改善もあまり期待できません。
歯を削る必要性が高い
スペースが不足しているケースでは、本来、抜歯や歯列の側方拡大、大臼歯の後方移動などが必要となりますが、前歯だけの部分矯正ではいずれも行うことができません。そのため不足したスペースは、歯を削るストッピングなどで対応することとなります。
まとめ
今回は、前歯だけの裏側矯正について、名古屋市の星ヶ丘矯正歯科が解説しました。「前歯だけ」「上の前歯だけ」「前歯1本だけ」でも裏側矯正することは可能ですので、関心のある方はお気軽に当院までご相談ください。前歯だけの裏側矯正について、より詳しくご説明します。